カキバー旅行記

ヒッチハイクに始まり、日本一周、オーストラリア一周、、、 考え、気づき、知る。誰の人生でもなく、自分の人生を歩むために Twitter→@kctikimono Facebook→柿林春輝

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「あ、俺死んだわ。」人生で唯一自分の命を諦めてしまった瞬間 〜恐怖のジュース「バングラッシー」〜

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インドで俺はいろんな目にあった
 
初日に4万円ぼったくられて残り2万円になり
その日の夜にゲイにトイレに連れ込まれたり
ケータイのGPSが使えず迷子になったり

お腹ぶっ壊して内臓がホース状態になったり

駅でホームレスと寝たり
 
俺にとってはそれ一つ一つが衝撃であり、
「やばい!!どうしよう!?!?」
って毎回追い込まれた
 
けど、いろいろあった中でも唯一
「あ、俺自分の命捨ててしまった。死んだわ。」
って思った出来事がある
 
 
 
インド一人旅最大の裏話をこれからしていく
 
 
 
 
 
インド旅13日目、お腹の調子も良くなりその日はいろいろ見て回った
その晩、泊めてくれていたアダムが
「今夜がバラナシ最後の夜だし、おもしろいジュースを売っている店があるから飲みに行かないか?」
って誘ってきたので、
そこに一緒に泊まっていたコウスケさんとアダムと俺の3人でその店に行くことになった
 
 
街中のとある店へ3人で歩いて行き、お目当てのジュースを買った
そして家に帰った
 
なんと一杯100円もしない安さ!
その安さが余計に怪しい(笑)
 
 
そのジュースがこれだ!!
 
f:id:kakibayashi:20160423154643j:image
見た目はドロドロとした青汁みたい
 
さて、これがいったい何のジュースか分かるだろうか?
 
 
そう、これはインドではポピュラーなラッシーというヨーグルトのジュースにバングーという草をミックスさせたジュース、通称「バングラッシー」
 
 
正直聞いたときはビックリした
 
大麻って食べれんの!?!?
火であぶって吸うのは知ってるけど、そのまま食べることできんだ!!
 
吸うのは嫌だったが、食べることにはあまり抵抗が起きず、
その場のノリもありとりあえず飲んでみた
 
 
 
ゴクリ、ゴクリ、ゴクリ
 
うーん、味も青汁みたいだ、、、
美味しくはないな。
 
 
けど特に味がすごいわけでもなく、
「なーんだ、大麻ってこの程度かよ」
そのくらいに思った
 
なんも起きんし期待はずれだなー(笑)
とりあえずシャワーでも浴びてくるか!
 
そう思い、シャワー室へ
 
 
飲んでから30分
シャワーを浴び終わって服を洗濯していた
すると、機械音みたいなものが小さく聞こえだした
「ウォンウォンウォンウォンウォンウォン」
 
本当になっているのか?気のせいなのか?
そのくらい小さい音なので、心配はせずどちらかと言えば面白がっていた
 
これかー!
生まれて初めて幻聴聞いたわ(笑)
すげぇーー(笑)
 
 
 
しかし、洗濯をしているうちにだんだん音が大きくなってきた
 
飲んでから1時間
「ウォンウォンウォンウォンウォン」
機械音も大きくなり、
他にもどこからか誰かの話し声が聞こえだした
「ペチャクチャペチャクチャ」
「ウフフ、アハハハハハハーー」
 
何を話してるのかなんて分からない
けど一つだけ分かることは、そこには誰もいないってこと
 
やばい、
そろそろやばくなってきたぞ
 
追い討ちをかけるかのごとく
俺の後ろにあった階段から
「ダダダダダダ!!」って勢よく駆けあがってくる音が聞こえた
 
しかし、振り返っても誰もこない
落ち着けおれ!パニクるんじゃない!!
 
部屋に帰って急いで大麻の対処法を調べた
すると、曖昧な記憶だが
一定時間耐えると終わるから、それまで「死なないから大丈夫!」と信じて待つのみ
と書いてあった。
 
まじか!!!
ほんとにそんなんで大丈夫か!?!?
 
 
症状はどんどんひどくなっていく
ついに、部屋のカーペットのただの模様が人の顔に見えだした
 
 
飲んでから1時間半
なんでもない物とか影がどんどん顔に見えだして、恐怖に襲われた
急いでベッドに潜り込む
すると、目の前がどんどんグチャグチャになって、アナログテレビの砂嵐みたいになりだした
 
やばいやばいやばい!!!!
 
何か分からないものが飛んできたりもした
 
これは幻覚なんだ!
当たっても大丈夫!死なないから!
そう自分に言い聞かせる
 
しかし、そうこう考えていると意識まで飛びそうになってきた
俺って今呼吸してる??
自分でも意識しないと、自分が肺で呼吸してることが分からなくなった
 
意識が飛んで、呼吸しなくなって死ぬ気がしてきた
眠ってしまったらそのまま死んでしまう気がした
 
嫌だ、、、死にたくない、、、、
 
意識を取り戻すために、ほっぺを叩いたり、水を飲んだりもした
けど、そんなものほとんど意味がなく
気づいたらボーーーーーーっとしてて、意識が飛びそうになる
 
幻覚が激しくて、目をつむった
すると、まぶたの裏側にも幻覚が見えだした
もはや目を開けていても閉めていても関係がなかった
 
ついには、自分の肺の中が透視できるようになった
視覚じゃ決して見えない自分の肺の中・心臓・骨格、その全てが頭の中で見えてしまっていた
 
 
おそらく、「こいつ何を言ってるんだ?」って思われるだろう
けど書いた言葉の通り、頭の中で見えてしまっていたのである
 
 
ふとアダムを見ると、首がへんな方向を向いていて死んでいるように見えた
 
なんで死んでるんだ!?!?
 
終わった。。。仮に俺が死ななくても、アダムが死んでるから警察が来て俺の人生は終わりだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
飲んで2時間
「俺、こんな軽はずみなのりで自分の命捨ててしまったわ。」
飛びそうな意識の中で、そう思った
 
自分ではもうどうすることもできない
不可抗力だった。
 
死にたくない、、、
けど、死んでも仕方がない、、、
 
 
もはや神頼み
明日の朝俺が生きていたら、本当にありがたい!
だから頼む!!
 
 
1番怖いのは、幻聴でもなく幻覚でもなく、意識が飛んでそのまま呼吸が止まってしまうことだった
 
 
そんなとき、誰かからかラインがきた
「ブーー」
サイレントモードにしていたので、その振動が不意にくると意識が少しだけ戻った
 
 
これだ!!
藁にもすがる思いで、俺は急いで某S後輩に頼んで、1分ごとにスタンプでもなんでもいいからライン送ってくれ!
理由も説明せずにただそう頼んだ
 
風邪で寝込んでいたにも関わらず、Sは1分ごとにラインを送ってくれた
 
 
 
しかし、、、
 
長い!
長すぎる!!
 
1分が10分くらいに感じられた
未読の数=経過した時間なので、ふとラインを確認したとき23分しか経過してなくて絶望した
 
こんなの朝まで5.6時間も耐えるなんて!!
想像しただけでも乗り越えられそうにない。
 
そうこう考えてるうちに、気づいたら寝てしまってた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ハッ!!
朝だ!
やった!俺生きてる!!
 
次の日の朝、軽く幻聴は聞こえるもののなんとか生きていた
ホッとしたと同時に、自分が生きていることが不思議だった
 
 
興味本意で行ったことがこんな結果になるとわ
一線を踏み越えてしまった
 
次の街に行く途中、幻覚が聞こえる中でそのときの心情をこんな風に書いていた
まじで死ぬかと思った。意識が何回遠のきそうになったか
助かっても人生おわりかと思った。
生きててよかった
まじで、2度とこんなまねせん
旅の深層まで入りすぎた
幻聴が最初聞こえてきたと思ったら、まじで変な音がずっと聞こえてきだした。もう現実の音か幻聴かもほんまにわからんようになった。
見えないところまで想像してわかるようになった。そのうち目を閉じたら幻覚が見えるようになり、そのうち目の前でもよくわからない幻覚がみえるようになった。
動いて感覚をとぎすまさんと無呼吸にでもなって死ぬかと思った。
1分がほんとに10分くらいに思えた
瀬尾に頼んでよかったかも
死ぬかと思った
笑話しで済まなくなることは止めよう
最終ラインを余裕で飛び越えてしまってた
もしあのままパニクってたらそのままショック死してしまったかもしれん
説明をみて、絶対たすかる絶対に
っていう確信を持たんかったらまじでどっか他の世界に連れて行かれそうな気がした
他の2人もだいじょーぶか心配だった
最終日だからって飛び込みすぎだ、もしあそこで死んでアダムに見捨てられたらどーしよーもなかったよね
やりすぎじゃ
生きていることが不思議で仕方ない
ほんとにありがたい人生だ
というかまだ死にたくない
生きて帰れたら今回のようなことには気をつけよう
興味本位で死ぬとこだった
まだ幻聴が聞こえる
でも想像力が爆発して幻覚が見えるから、芸術家とかがやるのがわかる気がした
違う世界にいきかける
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
結論、、、、
 
次回は絶対に負けんぞ!!笑
 
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※この話はフィクションです。

 

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