カキバー旅行記

ヒッチハイクに始まり、日本一周、オーストラリア一周、、、 考え、気づき、知る。誰の人生でもなく、自分の人生を歩むために Twitter→@kctikimono Facebook→柿林春輝

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スペイン巡礼33日目 〜3匹の犬とスペインの西の果て、フィステーラへ大冒険!!笑〜

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今日はあんまりよく眠れなかった

スペイン巡礼を始めて必ず毎日夢を見ているのだけれど、今日の夢は悪い夢だった

 

眼が覚めると朝の5時

外で犬がワンワンうるさい

こんな時間に何をしているのやら

 

7時まで頑張って寝て、7時半には出発

今日はほんとのほんとの最終日!

ついに巡礼最後の地フィステーラにつく日だ!

そして今日でスペイン巡礼が幕を閉じる

 

 

宿を出た瞬間、さっきの声の主であろう犬が2匹吠えたかってきた

 

朝からなんだよ笑

何か食いもんがほしいのか?

 

何もくれないと分かると、吠えるのをやめた

が、ずっと俺の行き先についてくる

 

まあそのうち飽きて帰るだろうと思っていたのに、3キロくらいついてきた笑

なんか気になってきて、持っていたパンをあげた

 

が、ほとんど食べない、、、

お腹減ってるわけじゃないんかい!笑

 

飼い主が相手してくれないから、散歩がてらについてきてるんかな?

そう思ったら可愛いく見えてきた

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そして5キロを超えてもひたすらついてくる笑

まじで自分らで帰れるんか心配になってきた

 

けどよく見たらいろんなところでマーキングのションベンやらうんこやらをしている

これで道を辿って帰るってことか!

えらいな!!

 

 

まあもう着いてきたいならついてこい!

ってことで、歩きに歩く

 

犬がついてると、たしかに心強い

向かってくる犬が、この2匹とタイマン張るので、俺に向かってくることはない

けど、小さい方の犬(ジョンと名付けた)が会う犬に会う犬に喧嘩を売るので、行く先々で吠えたり追っかけ回されたりの繰り返し

俺でも一瞬で食い殺されそうなめちゃでかい犬にも喧嘩を売り、あげく牛にもつっかかる。

怖いもの知らずもいいとこだな笑笑

 

大きい方の犬(チャーリーと名付けた)はといえば、ものすごく穏やかで静かに俺の近くを歩いている

しいていえば、車を見てなくて何回も轢かれそうになったのにヒヤヒヤした、笑

 

 

俺が休むと一緒に休み

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喉が乾いて水飲んでる間は待ってやる

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他の犬と喧嘩を始めそうになったら、気をそらして先を歩かせる

 

 

 

なんか気づいたらもう友達

 

 

 

そして17キロを歩いた

 

いよいよ帰るそぶりすら見せない、笑

 

 

と、道中でドイツ人のおじさんに会った

で、このことを話すと

「君は犬と特別なコミュニケーションができるのかい?」

なんて言われた笑

 

もしかして?

新しい能力に目覚めた?

 

 

まさかね笑

 

 

 

けど、おじさんめっちゃ犬のことを心配してた

それで、おじさんがいる宿に今夜きたら面倒見てくれる人がいないか探してあげられるから、良かったら来て!

って言われた

 

俺も明日にはバスでサンティアゴに戻るし、そーしよう!

 

 

 

と、そんな話をしているといままでおとなしかったチャーリーが俺に吠えてきた

 

「先へ行こうよ!」

と言わんばかりに吠えたり体を押してきたらする

 

とりあえず宿の名前だけ聞いて、フィステーラを目指して歩く

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フィステーラに向かう道中、何個も小さな町を通ったんだけれど、町を通るときジョンは人の家の庭に片っ端から入っていく

で、大抵その家の犬が怒って外に追っ払おうとする

 

 

ブルドックが必死に2人を追い払おうとガンつけまくってたのがなんか可愛かった笑

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どんなに小さな犬でも、吠えまくって自分たちのテリトリーから追っ払おうとする

2匹に囲まれて、めっちゃ足が震えてるんだけどそれでも負けじと頑張る

 

 

犬ってすげぇな〜

 

素直にそう思った

 

 

 

そして20キロを超えたところで、今度はジョンとチャーリーが勢いよくバルの店の中に飛び込んだ!

 

おいおい、やめとけって、、

とか言ってると、案の定中にいた犬にものすごい勢いで追っかけられて出てきた

 

 

ん?

あり?

 

なんか2人仲良くね?

 

 

てっきり追っかけられているのかと思ったら、ジョンと新しいもう1匹(マイケル)が2匹で隣の家の大型犬に喧嘩売りに行った

 

笑笑

 

 

どーゆーことーーーwww

 

 

前からの友人だったかのような仲の良さ

そして、マイケルもパーティーに加わって、最終的に3匹を引き連れてフィステーラを目指すことになった笑

 

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フィステーラについたどうしようか?

とりあえずドックフード買ってあげようか

って、なんか俺特殊能力でも身につけたんかな?

 

 

とか考える

 

まあ何はともあれ、こいつらを怪我させずにフィステーラまで届けよう!

と心に決めた

 

 

 

けど、よくよく見てたらしきりにいろんな家の庭に入ったり、いろんな場所の匂いを嗅いだら、もしかしてこの子ら迷子なんかな?

おそらくだけど、今日みたく誰かについてってるうちに自分の家に帰らんくなったんかもしれない

 

となると、家は巡礼路沿いのどこかの町だろう

願わくばフィステーラに家があってくれればいいのだけど、

 

 

そして4人で仲良く歩き、ついにフィステーラに着いてしまった

もう巡礼最後の地に着いたことよりも、この子らのことで頭がいっぱいだった笑

 

街中に来て、いよいよ車に轢かれそうだし、笑

 

 

 

と、マイケルとチャーリーが草むらのうんこをしきりに嗅いでいる

 

と思ったら、建物の三階の窓から女の人が手を振って犬を呼んでいる!

 

 

 

そう、彼らの家を見つけたのだ!

 

飼い主が家から出てきて彼らを引き取った

チャーリーはまだ一緒に歩き続けたそうだったけど、家に連れてかれた

 

お別れは一瞬だった

 

 

なんか無事送り届けられて幸せな気分だ

ほんとよかったな〜

 

ちょっぴり寂しい気持ちもあるけど、

 

 

 

おかげで、ほんと今日は暇せずにすんだよ笑

 そして、とても特別な経験をさせてもらうことができた

いままで犬はそれほど好きではなかったけど、今日で犬好きになった笑

 

 

 

 


まるで全て起こるべくして起きたかのように感じる

 


たまたま誰かが彼らをムシアまで連れてきて

たまたま俺はその日程にムシアーフィステーラを行くことにしていて

たまたま俺がちょーどその日宿から出発した1人目で

そしてなぜか彼らは俺がフィステーラにいくと分かり着いてきた

 

偶然の一致とはこのことだ

 


そもそも最初はムシアにいくつもりはなかった

けど、道中出会ったおじさんがムシアを勧めてきたので日程を変えて行くことに決めた

そのときからもう今日のことは決まっていたんだろう

 

 

 

 


「俺は何者なんだろうか?」

「俺の使命ってなんなんだ?」

 


そんなことを考えながら、導かれるようにして来た今回の巡礼

 


もしかしたらそのヒントを彼らが伝えにきてくれたのかもしれない

 

 

 

 

 

 

そしてこの導くような流れは犬を届けた後も続いていて、

無事犬を家に連れて帰れたことを道中出会ったおじさんに伝えたくて、今日泊まる宿もそのおじさんが言ってたやつにした

 


そして夜、そのおじさんにそのことを伝えた

で、仲良くなっていろいろ話した

長くなるのでここには書ききれないけど、その話した内容もすごく興味深いものだった

 


どこまで続くのか

そして何を教えようとしてるのか?

 

 

 

 

 

 

惰性の4日間にはするまいと思ってたら、ほんとに最後に面白いことが起きた

信じてみるもんだね!

 

 

 

 

 

 

まあ何はともあれ、これでほんとに巡礼はおしまい

 

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俺も俺の足も、そしてこの偽クロックスもよく頑張った!

最終的に、サンジャンピエドポーから900キロちょい歩いたことになる

 

 

 

今回の旅は、ほんとにいろいろ実感することができた

それは愛の大切さであったり

いろんな人が持ってくるメッセージであったり

 


本当に来てよかった

また一つ、俺の心が豊かになった

 

 

 

心からの感謝で今回の旅を終わることにしよう

 

 

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ありがとう✨

 

 

 

 

 

 

 


P.S

ジョン、チャーリー、マイケル 元気でな!笑